横丁カフェ
現役書店員が週替わりでおすすめ本のご紹介します。
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2025年5月8日更新
【書評】『割れたグラス』アラン・マバンク
パァン!ジャリ。はっこれは失礼。あ、お客さんいいですよ、こっちで片付けますので。ああ、ほんとうにすみません。こりゃちょいと飲みすぎてしまったなあ。 酒場では珍しくない光景だ。グラスは一度割れてしまえば元には戻らない。たいていの悲劇と同様、不...記事を見る »
●担当者●往来堂書店 高橋豪太
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2025年5月1日更新
【書評】『太陽の塔』森見登美彦
「ムゥ」とは、鴨川沿いのカップルを排除する呪文である。俺は精一杯の邪念を込めて、その凶悪な呪文を唱え続けた。ムゥ・・ムゥ・・。甘ったるい蜜をまき散らし、聖なる景色を汚すなど言語道断。景観の治安と心の安寧は、何がなんでも守らねばならない。ゆ...記事を見る »
●担当者●書店員 成生隆倫
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2025年4月24日更新
【書評】『ありか』瀬尾まいこ
人は居場所を求めてしまう。 自分がいていい場所、心の拠り所を探してしまう。 それが見つからないと、疲弊してしまう。 居心地がいいから、このグループにいないと駄目だからでも、それは本当は違うのではないか。 自分が守りたいもの、愛しいものがいる...記事を見る »
●担当者●ふたば書房京都駅八条口店 宮田修
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2025年4月18日更新
【書評】『みちのきち 私の一冊』國學院大學ブックプロジェクト
私にとって、黒柳徹子さんの『窓際のトットちゃん』は特別な一冊です。 でもトットちゃんを紹介したいと思ったとき、「他の人の特別な一冊って、どんな本だろう?」と、ふと考えました。 本書は、國學院大學が「学生時代にたくさん本を読んでほしい。そして...記事を見る »
●担当者●田村書店吹田さんくす店 渡部彩翔